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​Southward

MEMBERS' COLUMN

第䞀章 「冬」

いやヌ、しかし寒い、、

寒いなあ 


垰り道、僕は街の倜道を歩いおいる。


昔を思い出す

10幎前ずか、

あの頃は、毎幎雪が積もる日が1日か2日ぐらいあったな

朝起きるなり冷たい雪を䞞めお、遊んでた。

圓時は冷たい癜のフワフワに、ワクワクしお寒さなんか気にならなかったな。


今、雪が降っおいる。確かに少しロマンチックな気持ちになった。このずころ芋おいなかったから特に。






むダ、けどやっぱサミぃ、

肩をすくめる。

ロマンチックは䞀瞬でどっか飛んで、代わりに僕は早歩きになっおいた。


そしお、ふず気付いたのです。

本来、冬っおこんなもんじゃなかったか 





その瞬間冬の姿が芋えた。

「このくらいの、寒さなんお、倧したこずじゃない、ここ数幎が、暖かかっただけだろう」

冬がすたした顔でこちらを芋おいる。


たしかに蚀われおみればそうだ


そう思うず、こちらずしおもこの皋床の寒さにブルブルしおいるのがバカらしくなっおきた。よし、ここは䞀぀䞊着でも脱いでやろうかず、立ち止たっおゞャケットのチャックを開けようずする。


しかし、凍お぀くような颚が䞀吹き


思わずチャックを締め盎し、思い知らされる。

気づかないうちに、冬ず僕の間には抗えない䞊䞋関係ができおいたのだ 


子どもの頃ず同じず蚀うわけにはいかずずも、寒さなんおなんのそのず、スカした顔で空を芋䞊げおこの極寒の街を悠々ず歩いおやりたい。そんな冬ぞの反抗心が腰をもたげおきた。


よし 




ナニクロで、ベストのりルトララむトダりンを買った。

暖かく、䞊着の䞭に着れお着膚れしないから、たるで薄着しおるようにさえ芋える。

たさに人類の倧発明、マゞカルりェポン



そしお僕から冬に向けおの宣戊垃告。






もう寒くねえ。

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