6月初旬。
日中はジメジメ暑いし、三日に一回は雨降るし、何かと気候にイライラさせられる時期。
しかし、こんな時期でも、朝は至高の時間。
特に5時とか6時とか。
時間かけてコーヒー煎れたり、窓際で日光浴とかしてイキり散らかすのもいいけど、外に出て深く息を吸ってみるとビックリ。
夏の匂いと朝の澄んだ空気。
気持ち良過ぎて合法的にぶっ飛べちゃいます。
近所の公園のボロボロベンチで、そんな夏の朝の匂いにぶっ飛びながら、第二回目のコラムを書き始めました。
おはようございます。
リードギターギターのかもめです。
第二回目のコラムを担当させていただきます。
皆さんは、「朝の匂い」とか「夜の匂い」「雨の匂い」「夏の匂い」といった、時間ごと、気候ごとの「匂い」の違いを感じたことはあるでしょうか。
少なからず、そういった空気の匂いの違いを感じる経験をしたことは、誰もが一度はあるかと思います。
これら全ての「匂い」は、しっかりと科学的な根拠があって発生していることはご存知でしょうか。
例えば、これは有名ですが、「雨の匂い」は、ある種の植物から発生した油が乾燥した土や石に付着し、その油が雨にあたった瞬間に細かな粒子となって舞い上がることで発生しています。 「雨の匂い」は、「雨粒の匂い」でも、「雨雲の匂い」でもなく、「雨の当たった地面から舞い上がった油の匂い」なのです。それを私達は無意識に雨の匂いと錯覚しています。
実に面白い。面白いでしょ。
面白いことは掘っていきます。
夏の朝の匂いは、どういったメカニズムで発生するのでしょうか。
ヤホーで調べてみました。
諸説ありますが、夏の朝は太陽が出るのが早く、車や人通りが少ない空気中の埃が少ない時間に外に出ることができるから、いい匂いがするらしいです。
この「いい匂い」を私達は夏の朝の記憶と結びつけているがゆえに、「夏の朝の匂い」というのが、共通認識として成り立つわけです。
つまり、私達が夏の朝の匂いと捉えていた香りは、ただの澄んだ空気の匂いということになります。
さらに掘ります。
「冬の匂い」。
これにもしっかりメカニズムがあります。人間は「鼻で得た温度」を、脳が勝手に匂いとして表現する性質があるゆえに、冬の寒さによって脳が勝手に「冬の匂い」を作り出しているのです。
「冬の匂い」に関しては、もはや「空気の匂い」ではなく、「人間が自ら作り出している匂い」なのです。
さらにさらに堀り掘りします。
「お日様の香り」。干したばかりの布団からするポカポカした香り
あれは、布団に染み付いた汗や皮脂などが、紫外線によって分解されてアルデヒドやアルコールとなって揮発した分子からくる香りです。
「お日様の香り」は「汚れの分解物の匂い」なのです。
匂いの科学。面白いですね。
これでまた一つ賢い大人になった。
雨の匂いは油の匂い、夏の匂いは綺麗な空気の匂いで、冬の匂いはただの思い込み。布団の匂いの元は人間の汚れ、、
けれども、一つ賢くなったと同時に、明日からは、もう二度と夏の匂いでぶっ飛べなくなってしまいました。
干したての布団をフガフガしていたことも、寒空の下で無意味に深呼吸していたことも、「今となっては」なんだかバカバカしく思えてきます。
知らない方がもしかすると、幸せだったかもしれないですね。
こうやって、知るたびに後悔することが最近はすごく多くなったと感じます。
携帯料金の内訳や、食べ物の原材料、ブランドの名前とか、年金のこととか、、笑
まだ二十ちょいの坊主ですが、歳を重ねるたびに、こうやっていろんなことを学び続けています。
知るたび、触れるたび、経験するたびに、無知な人を笑ったり、知らなかった自分を恥じたりします。
知らないってのも立派な幸せですよね。
分からないからこそ分かること、無知だからこそ楽しいことって沢山あると思います。
話が少し飛躍しますが、私含めサウスワードのメンバーも、どこかそういった無知の可能性的なところに自分達のアイデンティティを探している節があります。
音楽に関して、まだまだバージンな部分が多いからこそ、生み出せる音があることを信じています。
未知の部分を追求しつつ、知識と経験を積んでいる。
今のサウスワードは、そういうバンドです。
だからこそ、このメンバーでしかできないことがまだまだたくさんあるのではないかと感じています。
まだまだ応援よろしく。
おっと、話がバナナみたいに曲がってしまいました。
話を戻すと、
何かを見たり聞いたりしたときは、無知な頃の自分を思い出して、心の奥の方で感じるようにすれば、
情熱のバラは咲くんじゃないか?って話です。
もうベンチに座って2時間。
あつくなってきたんで終わりにします。
Gt.かもめ
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